あらかじめわかっている快感を得るために常に既に考えている 中篇
【詩人】 素潜り旬

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2018-10-06 21:52:57

第三部

1 デッド・オークション
蛸が凍っている。それをどう溶かすかが問題だ。解凍するうちに解答する。墨で黒くなると角が取れる。つまりひっくり返しやすくなる。わかってきただろう。この問題が案外簡単だってことに。私たちがサイエンスの前で、待機と悪態を繰り返しでいるうちに、何者かが屋敷に忍び込んだ。それも何回も、だ。何度この光景をみればいい。何度家にあげてあげればいいのだ。望んでやっているわけではないが、望まれているわけでもなかろう。どっちでもいいのに、どっちかを選んでしまっている。そんな状態が蛸にはわかっていた。死んでいる蛸は思考ができない。とは誰が考えたのだろう。いや、誰が考えたのだろう。とかではなく、誰がそう決めたのだろう。いや、誰がそう決めたのだろうではなく、すべて考えていたのは、自分自身だ。だって、登場人物は、まだ、私と蛸だけだ。ちくしょう。まだ、縛られているんだ。絡みつかれているんだ。解凍中の蛸に。ぬるめて、墨を撒き散らして、あたたかい空気にしてやりたい。温度が少しでも上がれば、誰かが助かるのかもしれない。この寒空、の下、だってのに、たこ焼きを作れない。解凍する必要はない。たこ焼きなら。死んだ蛸を売ろう。掛け値で。メルカリで。メルティカリ。蛸の性器はどこよりも早く溶け始める。どうだ。どうだ。蛸!蛸!メルティカリ。アンティパスト。柔らかく潰せ。溶けた性器を。女に食ってもらえ。メルティカリを。トムウルフアスホール。私たちはジャーナリズムに目を背け、昆虫食ばかりだ。無理かもしれない。それは。ちょっと。って言えばきっと、移り変わる。季節とともに。
森へ。ワイプ
ダウン
梅へ。来い。
2 チェイ
ヴェイッコ・アンテロ・コスケンニエミに聞いたよ。どうやら、私の命もあと僅かなんだって。海の塩分のうちの3%が我が身体に宿っているだなんて、ポセイドンにでもなった気分だ。海坊主よりもね。合唱してみようよ。この手の気分にはさ。

3 ピンキー
ドゥ ドゥ ドゥ
ブラ ブラ ブラ
ア ア ア ガンガン ミマ ケ ケ

ドゥ ドゥ ドゥ
ブラ ブラ ブラ
ア ア ア ガンガン ミマ ケ ケ

ドゥ ドゥ ドゥ
ブラ ブラ ブラ
ア ア ア ガンガン ミマ ケ ケ

ラスタ カ カ
ミモザ
トワンナ
オーマーガー

4 歌
たどり着いたのが、今日エデャナ、違う。今日ではなく、明日だったなら、彼らの待遇も変わっただろう。こんな歌を日がな歌われることもなかっただろうし、私たちの寝床まで彼らが歌いに来ることもなかったはずだ。今日は祝祭だ。この日の客は神の使い。歌の日。そんなのあるのか。そう思ったが、あるから歌いに来るのだ。また始まった。

ドゥ ドゥ ドゥ
ブラ ブラ ブラ
ア ア ア ガンガン ミマ ケ ケ

ドゥ ドゥ ドゥ
ブラ ブラ ブラ
ア ア ア ガンガン ミマ ケ ケ

ドゥ ドゥ ドゥ
ブラ ブラ ブラ
ア ア ア ガンガン ミマ ケ ケ

ラスタ カ カ
ミモザ
トワンナ
オーマーガー

何かよくないことが起きたから、オーマーガーで終わるのだろうが、毎回これで終わるとなると、終わりよければすべてよしの裏返し、終わりに何かあればここより下がることはないような気持ちになってくるのは、私が神の使いだからだろうか。

ドゥ ドゥ ドゥ
ブラ ブラ ブラ
ア ア ア ガンガン ミマ ケ ケ

ドゥ ドゥ ドゥ
ブラ ブラ ブラ
ア ア ア ガンガン ミマ ケ ケ

ドゥ ドゥ ドゥ
ブラ ブラ ブラ
ア ア ア ガンガン ミマ ケ ケ

ラスタ カ カ
ミモザ
トワンナ
オーマーガー

違うだろうな。もうやめてほしいが。彼らと語る言葉を持たない私は、私たちの隊を一度解散させ、胡散霧散夢散させ有耶無耶にし、私だけがここに残ることになった。隊のものたちは歌いながら私の元を離れた。

ドゥ ドゥ ドゥ
ブラ ブラ ブラ
ア ア ア ガンガン ミマ ケ ケ

ドゥ ドゥ ドゥ
ブラ ブラ ブラ
ア ア ア ガンガン ミマ ケ ケ

ドゥ ドゥ ドゥ
ブラ ブラ ブラ
ア ア ア ガンガン ミマ ケ ケ

ラスタ カ カ
ミモザ
トワンナ
オーマーガー

5 ワツィたちの呪い

ドゥ ドゥ ドゥ
ブラ ブラ ブラ
ア ア ア ガンガン ミマ ケ ケ

ドゥ ドゥ ドゥ
ブラ ブラ ブラ
ア ア ア ガンガン ミマ ケ ケ

ドゥ ドゥ ドゥ
ブラ ブラ ブラ
ア ア ア ガンガン ミマ ケ ケ

ラスタ カ カ
ミモザ
トワンナ
オーマーガー

この歌が止むことがない。それはもうわかった。私は対抗する術を探すことにした。そして、それはすぐに見つかった。私たち一族に代々伝わる、石器時代のセックスについて考えるということだった。ワツィ。これが私たち一族の忌み名で、漢字にするとどうなるかというのはわからないが、私たちは死者のことを総じてワツィと呼ぶ。イモータルである私たちが死者になるということ自体が信じられないが、忌み名があるということは死んでいるということだろう。イモータルな私たちが死ぬだなんて、なんて苦しいことなのだろう。しかし、石器時代のセックスについて考えることは、私たちをいくらか楽にしたのだろう。来い。

ドゥ ドゥ ドゥ
ブラ ブラ ブラ
ア ア ア ガンガン ミマ ケ ケ

ドゥ ドゥ ドゥ
ブラ ブラ ブラ
ア ア ア ガンガン ミマ ケ ケ

ドゥ ドゥ ドゥ
ブラ ブラ ブラ
ア ア ア ガンガン ミマ ケ ケ

ラスタ カ カ
ミモザ
トワンナ
オーマーガー

「セッキス」

6 グッバイ
私は、賭けに勝ったかのような気になった。何かが終わり始めていたからだ。終わりに段階があるのなら、終わりが瞬間的なものでないのなら、これは終わっているのだろうか、それとも終わっているのだろうか。もはや字面ではわからないように終わっている。彼らが私を崇拝することをやめたように見えるのだ。というのも、私がセッキスと発した時に、日を跨いだ。石器時代の到来を告げたようだった。その前なんてなかったかのように。歌うことをやめた彼らは、寝る準備をし始めていた。こうも態度が変わるだなんて。ワツィの名に泥を塗ることになる。しかし考えてみれば、私はまだ死んでいないのだし、イモータルであるがゆえ、死ぬかもわからないのだから、ワツィでないのかもしれない。彼らが起き上がった。まて。

ドゥ ドゥ ドゥ
ブラ ブラ ブラ
ア ア ア ガンガン ミマ ケ ケ

ドゥ ドゥ ドゥ
ブラ ブラ ブラ
ア ア ア ガンガン ミマ ケ ケ

ドゥ ドゥ ドゥ
ブラ ブラ ブラ
ア ア ア ガンガン ミマ ケ ケ

ラスタ カ カ
ミモザ
トワンナ
オーマーガー

きやがった。日のまたぎなんて関係なかった。私は、もうやるしかなかった。彼らのうち、比較的小柄な子を捕まえ、背後にまわり、ちんぽを挿入した。
「ドプン」
「え えす」
私は、もはやセッキスに頼るしかなかった。一族に伝わるセッキスは、小柄な子供にしか使えず、とても卑怯であるが、すべてを終わらせることができる。大和ラッセ(ヤマトラッセ。終わらせの言い換え)てどうなるか、なんてわかっているなら、一族の誰も使わないだろうし、私たちの一族がこうして残っているのも、いや、鈍いだけがこうして残ってしまっているのも、石器時代のセックスが、私たちを終わらしてきたからであろう。私たちは、終わらせた先に、何を見るのだろう。私たちは、一人なのだろうか。一人で何かを考え続けているに過ぎないのだろうか。私は、これまでもずっと私だったのであろうか。私が私でなかったことなど、あったのだろうか。私はずっとどこかに居続けたのだろうか。答えは終わってしまう私にはもう関係のないことなのだろうけど。知っておいた方がいい気もするが、もはやこれまでなのだろう。せめて、この歌だけでも覚えておきたくなってきたんだ。来い。

ドゥ ドゥ ドゥ
ブラ ブラ ブラ
ア ア ア ガンガン ミマ ケ ケ

ドゥ ドゥ ドゥ
ブラ ブラ ブラ
ア ア ア ガンガン ミマ ケ ケ

ドゥ ドゥ ドゥ
ブラ ブラ ブラ
ア ア ア ガンガン ミマ ケ ケ

ラスタ カ カ
ミモザ
トワンナ
オーマーガー


何回だって、歌わせてくれ。難解だって言っただろう。蛸も選んでここまで来たようだ。私の隣には、蛸がいた。解凍されているようだ。自己を持っている。私たちは終わりに向かっているが、怖くはない。歌があるから。
ドゥ ドゥ ドゥ
ブラ ブラ ブラ
ア ア ア ガンガン ミマ ケ ケ

ドゥ ドゥ ドゥ
ブラ ブラ ブラ
ア ア ア ガンガン ミマ ケ ケ

ドゥ ドゥ ドゥ
ブラ ブラ ブラ
ア ア ア ガンガン ミマ ケ ケ

ラスタ カ カ
ミモザ
トワンナ
オーマーガー


第三部 完
 
第四部

1 バリ
絵画に描かれたジャーナリストやカメラマンがどれほど滑稽か、私にはそれが理解できるけれど、わからない場合は書いてみたらいい。幸運の鳥が滑空し、幸運の魚を食べた。それの良し悪しがわからない上に、行動の善悪がわからない。目に見える黒点があなたの上に覆い被さったら、それもセックスと捉えることで、性的興奮を覚えることができるのだろうか。私たちに代々受け継がれてきた、石器時代のセックスについて、考えずに済むのならそうしたいけれど、そう思っているのは私だけではなかろうか。これまでのワツィは皆、自分の繰り返す瞬間に飽き飽きして、石器時代のセックスについて考えて、すべてを終わらしていた。これは文献がないのだが、ワツィになった瞬間に記憶が受け継がれるようなもので、先代の無様な姿などが浮かんできたりなどし、爆笑したり、吐いたりし、自我が形成された。これは悲しいことだ。自分の人生を生きたいとか、この呪いにとらわれず、普通に思春期にセックスのことなどを考えたり、女の子と恋をしたり、色々としたかった。しかし、小柄な子のケツにちんぽを突っ込み、セッキスとつぶやくだなんて、考えるだけで、馬鹿らしい。私たちはループする運命にあり、それに逆らえないことはわかっている。しかもどんどんひどくなっていることに。私たちは我慢ができなくなっている。幼児退行に一族ごとハマってしまっているのではないか。そんな気もしている。どうしたらいいものかわからないが、私にも危機が迫っていることは明らかだ。第一、すでに私は怪我をしている。

2 過去
熊に追われていた。私は右足と左足を動かして走るやり方を恐怖のあまり、忘れてしまっていた。停止したのだ。思考よりも先に足が。猛ダッシュしていた足が急に止まると、当たり前だが人は宙を舞い、前方にダイブする。激しく地面に顔を打ち付け、うなっている間に、右足首より下を熊にちぎられた。

3 そして早くも現在
痛みが全身をくまなく駆け巡る、かと思われたが、痛みはなぜかなかった。しかし、目を開けると熊はおらず、そこはさっきまでの森ですらなかった。ドアが一つだけある、部屋。というよりも空間であった。ドアの向こうからは熊の唸り声がする。どこでループするかはわかっていなかった。部屋でこれから何か起こるのか、ドアから出て熊と闘い、食われたのちにこの部屋に戻るのか。私にはまだわからない。当たり前だが。右足首より下がない現状に笑えるが、これはもうどうにもならない。というより、この状態に入ってしまったということは、私の人生が急激に終わりに近づいているということだ。誰にも助けを求めることができない状態で、登場人物は私と熊だけ。これ以上誰かや何かが登場する望みはなく、私がこれから何をできるかすらわからない。しかし、右足から何か出てきた。
小人だ。小人が1秒にひとりでてきている。今は多分30秒ほど経っているから30人と考えている間に倍になっており、気づけば部屋中が小人で埋め尽くされていた。怖くなり、右足の断面部を塞いだ。すると腹が膨張してきた。苦しくなるも我慢をした。すると、どういう状態なのかがわからないが、右足首より下が生えてきて、元に戻った。残ったのは部屋一面の小人である。小人は口々に言う。
「セックスしよ!」
「何度も何度もセックスしよ!」
「私たちは両性具有でバイセクシャル」
「なんでもできる!」
「穴という穴を使おう。こんなにたくさんいるんだから!」

部屋は地獄に変わった。小人たちの乱行パーティーが始まったのだ。
え え しょー しょー
いったら次
交代制 交代性
後退する性
でも
私たちがいれば
私たちが続ければ
ずっとこのまま
何も終わらない
何も変わらない
え え この
ことを
誰かに知ってもらいたい
交わし合うのは
愛し合っているから
だけじゃない
種の保存と快楽が合わさって
あ あん あ
小人から小人が生まれるのかしら
チキ チキ チキカンカン
やだ やだ いっちゃう
もう もうだめ
ドッピュー
はい 次 あなたとあなた

これはまずい。ここがループするとは、想定外だった。ここがループするのだろう。というか今にもループしそうだ。
え え しょー しょー
いったら次
交代制 交代性
後退する性
でも
私たちがいれば
私たちが続ければ
ずっとこのまま
何も終わらない
何も変わらない
え え この
ことを
誰かに知ってもらいたい
交わし合うのは
愛し合っているから
だけじゃない
種の保存と快楽が合わさって
あ あん あ
小人から小人が生まれるのかしら
チキ チキ チキカンカン
やだ やだ いっちゃう
もう もうだめ
ドッピュー
はい 次 あなたとあなた

ほら、した。部屋一面の小人のうち誰かがスイッチになっていて、そいつが射精したら、そいつがセックスする前に戻ってしまうのだろう。こんなに小人がセックスしまくっている中から、スイッチとなる小人を探すだなんてできるのだろうか。しかし、出来なければ永遠にループは続いてしまい、石器時代のセックスですべてを終わらせるしかない。しかし、もし射精スイッチ小人を捕まえたとしても、扉の先の熊に食われて終わりではなかろうか。
え え しょー しょー
いったら次
交代制 交代性
後退する性
でも
私たちがいれば
私たちが続ければ
ずっとこのまま
何も終わらない
何も変わらない
え え この
ことを
誰かに知ってもらいたい
交わし合うのは
愛し合っているから
だけじゃない
種の保存と快楽が合わさって
あ あん あ
小人から小人が生まれるのかしら
チキ チキ チキカンカン
やだ やだ いっちゃう
もう もうだめ
ドッピュー
はい 次 あなたとあなた

5 本当にまずい
え え しょー しょー
いったら次
交代制 交代性
後退する性
でも
私たちがいれば
私たちが続ければ
ずっとこのまま
何も終わらない
何も変わらない
え え この
ことを
誰かに知ってもらいたい
交わし合うのは
愛し合っているから
だけじゃない
種の保存と快楽が合わさって
あ あん あ
小人から小人が生まれるのかしら
チキ チキ チキカンカン
やだ やだ いっちゃう
もう もうだめ
ドッピュー
はい 次 あなたとあなた

6 やばい
もう無理かもしれない。小人を引き剥がしてみたり、ちんぽを片っ端から引っこ抜いてみたり(すぐに生えてきた!)、無理やりペアを替えてみたり、電気を消してみたり、つけてみたり、私がマスターベーションをしてみたりしたが、何も変わらなかった。何度ループしたかわからず、小人たちは初めてのセックスを何度も何度もいろんな穴で楽しんでいる。射精の感覚は15分でなかなか早い。愛撫なしにいきなり打ち込んでいるにちがいない。飛田新地のようだ。そう思った。そしてローションなどを使っているのだろうか。小人たちを見回すと、ちゃんと愛撫しているものやスローセックスを楽しむもの、レズビアンのようにセックスするものなどがおり、速攻射精したがるようなアホ小人が見当たらないことに気づいた。これは、もしかしたら、セックスをしていないのかもしれない。フェラチオだ。フェラチオだ!
え え しょー しょー
いったら次
交代制 交代性
後退する性
でも
私たちがいれば
私たちが続ければ
ずっとこのまま
何も終わらない
何も変わらない
え え この
ことを
誰かに知ってもらいたい
交わし合うのは
愛し合っているから
だけじゃない
種の保存と快楽が合わさって
あ あん あ
小人から小人が生まれるのかしら
チキ チキ チキカンカン
やだ やだ いっちゃう
もう もうだめ
ドッピュー
はい 次 あなたとあなた

7 いまだ
ここまではわかった。フェラチオをしているやつだ。しかし、そいつらが見当たらない。どこを探してもである。もしかしたら、だが愛撫とセックスの間に挟んだフェラチオで射精してしまう鈍臭い(鈍くはない。早いのだが)小人がいるのかもしれない。くまなく見た。いない。皆、15分で射精する気配のない小人ばかりである。私は、諦めかけた。石器時代のセックスのことを考えてしまうとまで思った。しかし、熊の鳴き声が、私に新たな可能性をもたらしたのだった。小人が射精する前に、熊から逃げ切ろう。そうだ。次のチャンスで。
え え しょー しょー
いったら次
交代制 交代性
後退する性
でも
私たちがいれば
私たちが続ければ
ずっとこのまま
何も終わらない
何も変わらない
え え この
ことを
誰かに知ってもらいたい
交わし合うのは
愛し合っているから
だけじゃない
種の保存と快楽が合わさって
あ あん あ
小人から小人が生まれるのかしら
チキ チキ チキカンカン
やだ やだ いっちゃう
もう もうだめ
ドッピュー
はい 次 あなたとあなた

8 これだ
私はすぐさま部屋を出た。すると熊は私に飛びかかってきた。これを危機一髪でかわし、そのまま森へ駆け抜けようとしたが、なぜか、背後が気になり、振り返るとフェラチオされる小人がチラリと見えた。熊に襲われそうな興奮を味わいながらフェラチオされる狂った小人が自分の右足首から生まれたことに感動しながら、もう全てがどうでもよくなってしまった。私は熊につかみかかった。そのまま後ろを取り、ちんぽを挿入した。
「石器時代のセックスは、動物としていたのかもしれないね。あなたはどう思う」
「私に聞いているのか?私はお前を熊とセックスするまでに追い込んだスイッチだぞ」
「いいんだ。私はあなたに敬意を表すよ」
「私は、普通のセックスじゃ満足できないと初めから分かっていた。だから、熊がいる所までわざわざ出てきて、フェラチオさせているんだ」
「あなた、私が全てを終わらせるまで我慢できるか?」
「もちろんだとも。もうこの状況が訪れるかはわからないから」
「ありがとう」
「構わないよ」
「ぐる え えす が がう」

9 のけもの
私は、熊を精一杯抱きしめ、強くはっきりと言った。
「セッキス!セッキス!石器時代は動物としていた!人間とのやり方を知らないやつだっていたんじゃないか!私は、そう思うよ!
セッキス!セッキス!!」

10 こうして
横たわった熊と、射精直後の私の前に、ちんぽをくわえさせた小人が立ち、射精する姿を見せてくれた。ループはない。私はもう、あなたの前から消えるけれど、あなたのような人はずっとこの世界にいてほしい。小人にそう伝えたかったが、もう私は。
え え しょー しょー
いったら次
交代制 交代性
後退する性
でも
私たちがいれば
私たちが続ければ
ずっとこのまま
何も終わらない
何も変わらない
え え この
ことを
誰かに知ってもらいたい
交わし合うのは
愛し合っているから
だけじゃない
種の保存と快楽が合わさって
あ あん あ
小人から小人が生まれるのかしら
チキ チキ チキカンカン
やだ やだ いっちゃう
もう もうだめ
ドッピュー
はい 次 あなたとあなた

 

第四部 完

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【詩人】素潜り旬


詩人であり、探偵であるが、それ以外の全てでもある。 俳優として瀬々敬久監督の『菊とギロチン』にスリ役で出演。 依頼はこちらまで。sumogurishun@yahoo.co.jp twitter @sumoguri_shun 素潜り旬探偵事務所 (YouTubeドラマ) https://youtu.be/WDi-OIawW-0 映画ブログ 『男の踊り子、映画のような』 http://sumogurishun.hatenablog.jp

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