2016-05-16~2016-05-31
吉田亮人写真展 “Tannery”
バングラデシュの首都ダッカに「ハザリバーグ」という皮革工業地帯がある。ここには大小200ほどのタナリ(製革所)があり、約2万人の労働者が皮なめし業に従事している。
ここで働く労働者がなめした革は欧米、アジア、そして日本に大量に輸出され、有名無名に関わらず様々なブランドのバッグや財布や靴やベルトなどの製品へと形を変え、私たちの元にたどり着く。
2013年〜2015年の2年間をかけてバングラデシュの皮なめし工場の労働者を撮影した写真をまとめた写真集”Tannery”の刊行を記念した展示を開催いたします。
写真集”Tannery”について
この写真集は2013年〜2015年の2年間をかけてバングラデシュの皮なめし工場の労働者を撮影した写真をまとめたものです。
写真集を作るにあたり視覚だけでなく、本のどこかに彼らの労働の痕跡を残したいと考えました。そこで2015年6月にバングラデシュに赴き、彼らが実際になめした皮を買い付け、現地の加工工場で革のブックケースを製作。その中に写真集を収め、100部限定の特装版と仕立てました。
また、普及版でも革のような特殊紙「コルドバ」で作った紙ケースに収め、造本に工夫を凝らしました。被写体である労働者たちがなめした皮の感触と写真のイメージが相まってこの世界を深く感じることができるのではないかと思っています。
【詳細はこちらから】
http://www.seikosha-books.com/event/1051