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2017-09-02 温又柔×都甲幸治 「世界文学の真ん中へ」 『真ん中の子どもたち』 (集英社)刊行記念
第157回芥川賞にノミネートされた温又柔さんの小説『真ん中の子どもたち』(集英社)の刊行を記念して、著者の温さんと、英語圏の同時代の文学作品を精力的に紹介されている翻訳家の都甲幸治さんをゲストにお招きし、トークイベントを開催します。

『真ん中の子どもたち』は、日本人の父親と台湾人の母親のもとに生まれ幼少期から日本で育った「琴子」が、中国語を学ぼうと上海へ語学留学に向かうところから始まります。彼女は留学先の学校で、台湾人の父親と日本人の母親をもつ「嘉玲」、中国から日本に帰化した両親のもと日本で生まれ育った「舜哉」と出会い、日本と台湾と中国、3つの国の間で揺れ動くアイデンティティーを共有しながら、自らの生き方と「ことば」を模索していきます。

「線なんてない。ミーミーがそう思えば、ミーミーは日本人にも台湾人にもなれるよ。ミーミーの心次第で行ったり来たりすればいいんだ。/(…)どっちか、じゃなくて、どっちもなんだよ」−−−『真ん中の子どもたち』より

果たして「国境」とはなにか? 「母語」とはなにか? 「ほんものの日本人」とはなんなのか? 言語とアイデンティティーが複雑に絡まり合った状況を抱えながら生きる若者たち姿を鮮やかに描き出すこの青春小説は、分断されつつある我々の社会への鋭い問いかけであり、同じ境遇にある世界中の「子どもたち」への温かい呼びかけでもあります。本イベントでは、温さんが作品に込めた思いをうかがいながら、移民やその子どもたちが獲得した「ことば」で書かれた英語圏の作品と比較し、『真ん中の子どもたち』がもつ文学の可能性を探ります。


温又柔(おん・ゆうじゅう)
1980年台湾・台北市生まれ。3歳の時に家族と東京に引っ越し、台湾語混じりの中国語を話す両親のもとで育つ。2009年、「好去好来歌」ですばる文学賞佳作を受賞。11年、『来福の家』(白水Uブックス)を刊行。13年、音楽家・小島ケイタニーラブと共に朗読と演奏によるコラボレーション活動〈言葉と音の往復書簡〉を開始。同年、ドキュメンタリー映画『異境の中の故郷――リービ英雄52年ぶりの台中再訪』(大川景子監督)に出演。15年、『台湾生まれ 日本語育ち』(白水社)を刊行。同書で第64回日本エッセイスト・クラブ賞を受賞。

都甲幸治(とこう・こうじ)
1969年福岡県生まれ。翻訳家、アメリカ文学者。早稲田大学文学学術院教授。著書に、『偽アメリカ文学の誕生』(水声社)、『21世紀の世界文学30冊を読む』『生き延びるための世界文学』(ともに新潮社)、『狂喜の読み屋』(共和国)、『読んで、訳して、語り合う。』『世界の8大文学賞』『きっとあなたは、あの本が好き。』(共著、すべて立東舎)。訳書に、チャールズ・ブコウスキー『勝手に生きろ!』(河出文庫)、ジュノ・ディアス『オスカー・ワオの短く凄まじい人生』『こうしてお前は彼女にフラれる』、ドン・デリーロ『天使エスメラルダ』(共訳、いずれも新潮社)ほか多数。

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