2018-11-27
「沖縄の建築」と聞いて、あなたは何をイメージしますか?
伝統的な赤瓦の民家、首里城などの城(グスク)や神秘的な御嶽(ウタキ)、大きな亀甲墓や水の湧く拝所…あるいは沢山のシーサーが並ぶ名護市庁舎を見た方もいるでしょう。
こちら「南島・沖縄の建築文化(1・2)」は、そういった古代の史跡から近代建築までを取り上げた、沖縄の建築物の専門書。
雑誌「住宅建築」の別冊ということで、書かれている内容は専門的ですが、沖縄独特の歴史や気候・精神風土にも切り込んだ記述はとても興味深く、読み出すと止まりません。
建築という切り口から、沖縄の人々の自然との関わりや精神のありようまで浮かび上がる、とてもエキサイティングな一冊。
紙面に大きくレイアウトされた、写真の美しさも魅力です。
まめ書房