Vol.4 レティシア書房

街の本屋さんに美学生が訪れ、お店を紹介しながら、気になる1冊を探すというシンプルな企画です。第4回目となる今回は京都市中京区にある「レティシア書房」を訪れました。

ナビゲートしてくれるのは、神戸女学院大学4回生の辻井 彩賀さん。

辻井 彩賀 さん 神戸女学院大学文学部総合文化学科4回生
3歳からクラシックバレエを始め、現在も本格的に競技に取り組む辻井さん。また関西学生サッカー連盟に所属し、大学サッカーを支える裏方として、公式戦の場内アナウンスを担当している。「両方の活動で、大学生活は充実しています!」
http://bigakusei.campus-web.jp/binan-bijo/11957/

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レティシア書房店内風景

京都の新刊書店の店長などを
歴任してきたオーナーの小西さんが、
“売りたい本を売る”という原点に立ち返り、
2012年にスタートさせたレティシア書房。

ちなみに、店名の「レティシア」は、
フランス映画『冒険者たち』(1967年 ロベール・アンリコ監督)から。
場所は地下鉄東西線・烏丸御池駅から徒歩10分、
閑静な住宅街のなかにお店はある。

店内へ

レティシア書房入口 レティシア書房店内風景

店内には二つの通路があり、向かって左側の棚と壁が展示スペースに。

一番奥がカウンターで、
小西さんの作業スペースにもなっている。

レティシア書房 中央正面にはちくま文庫の棚。

中央正面にはちくま文庫の棚。

本探しがスタート

レティシア書房店内風景

まずは入り口から向かって右手の通路の棚から。 作家別、テーマ別に棚がつくられ、 それぞれ小西さんのこだわりのセレクトが楽しめる。

作家は、星野道夫(写真家)、池澤夏樹、宮沢賢治、野尻抱影、 ヘンリー・D・ソロー、レイチェル・カーソンなどがラインナップされている。

テーマ別では、「科学者の随筆集」「この惑星と仲良く生きるための本」 「森の中へ」「at work」「汚染」「先住民族に知恵を借りる」 「動物の世界」など、独自の視点から棚が構成される。

「at work」には<「働き方」を考える本特集>という副題がつけられ、 特にこちらは30代前後の若い人たちに人気だという。

レティシア書房本棚 レティシア書房本棚 レティシア書房本探し

向かいの壁側の棚には音楽や映画、アート、
ファッション、建築などの書籍が並ぶ。
お店全体にいえることだが、
棚の合間に配置されたいろんな雑貨が、
来店者の目を楽しませてくれる。

レティシア書房本探し レティシア書房本棚 レティシア書房本棚

こんな変わった体裁の本もありました。

リトルプレスが充実
均一セールコーナーも

レティシア書房本探し

続いて、入り口から向かって左手の通路を探索。 こちらは夏葉社、土曜社、サウダージブックスといった 独立系出版社の書籍をはじめ、衣・食・住の「暮らしの本」、 そしてレティシア書房の特色でもあるリトルプレスが揃う。

リトルプレスの在庫に関しては、京都一といってもいいほどの充実ぶりで、 小西さんいわく「政治的に偏向しているものや、自分史のようなものなど、内容的に「これは難しいかな」と思うもの以外は、営業を受けたものに関しては基本的におくようにしています」とのこと。

自分が興味のない分野でも、別の人にとっては関心のある本かもしれない。 その思いが、セレクトをせず、網羅的にリトルプレスを置く理由のひとつになっている。 「それと熱意を持ってつくり、売り込んでこられたものは、本屋として置くのは当然かなと思っています」と小西さん。

レティシア書房 京都の本 レティシア書房 「気になる京都 あの店・あの場所」

こちらの「気になる京都 あの店・あの場所」は200冊以上出ているそうで、まずはこれを求めて、京都観光に出かけるという人もいるという。

新刊書店だけど古本も充実。
CD販売やギャラリースペースも

レティシア書房 CD レティシア書房 ギャラリー

それほど数は多くないが、店内にはCDコーナーも。 「それなりによく売れる」とのことで、 なかでも忌野清志郎、はっぴいえんどは人気だという。

ギャラリースペースでは、2週間周期で絵画やイラスト、 写真など、作家さんによる展示が行われる。 また、関西圏の女子の古本屋さん(店主が女性)が出展する 「女子の古本市」をはじめ、店内での古本市も名物企画になっている。

そのほか、文芸書をはじめとする古本コーナーも充実。 100円、200円の均一棚で掘り出し物を探すのも楽しい。

レティシア書房 古書コーナー レティシア書房 古書コーナー

文芸書を中心に古本も充実。

お気に入りの一冊

レティシア書房 『SAPEURS the Gentlemen of Bacongo』

この日、辻井さんが選んでくれたのは、
『SAPEURS the Gentlemen of Bacongo』(出版社:青幻舎)

本書で取り上げられるのは、コンゴ共和国の首都郊外に住む、 オシャレ集団「サプール」たち。
彼らは月収3万円程度にもかかわらず、その半分をファッションに費やし、 着飾った姿で土日の街を練り歩く。 そんなオシャレで優雅な紳士たちを捉えた話題の写真集だ。

「別の本屋さんで見かけて、気になっていた本でした。エレガントで、本当にカッコいいですね」

レティシア書房

おしまい

※店内の様子は撮影時のもので、レイアウトは定期的に変更されます。

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