お願いだから、2つで1つの
ものは同時に落として。

藤野 可織さん

Photo : Takuya Shiraishi   
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第7回「刑事コロンボ」は
ほどほどに好き


造花が盛ってある鉢との再会という目的を達成し、ここらで一服しましょっかと段取りが決まって、界隈にあるブックカフェ「ことばのはおと」さんへ。しかしながら満席どころか「待ち」が出ている状況で断念。ひとまず、藤野さんの次の打ち合わせ場所である三条烏丸をめざしがてら、カフェを探しましょうということになって、ぼちぼちと歩くことに。

――さっき、藤野さんがこの時期になるとよく見るんですよとおっしゃっていましたが、またありましたね。
藤野 可織さん

藤野あ、ほんとだ。2つで1つのものが離れ離れになってる姿を見るのが嫌いだとあれほど言っているのに。

――以前、「タモリ倶楽部」で落ちてる手袋を写真に収めるてる方が出てたことがありましたが、なんか気になって思わず撮影するっていのは、なんとなくわかるような気がします。

藤野やっぱり、ちょっと悲しい感じがしますね。

――目標の造花も見れたし、いい感じにいろいろ落ちてたりもするし、なかなか実りのある散歩になりました。当初は、藤野さんが「刑事コロンボ」の愛好家だと聞き、そのお話をしていただく予定だったんですけどね。

藤野吉村(萬壱)さん情報ですね。

――ただ、お返しいただいたメールに「コロンボは、一度小説で取り扱ったことがあるくらいでそんなに詳しいわけではないので、別の話題の方がうれしいです」とあって、えーっと思ったのを思い出します。そのために、藤野さんも面識のある方ですが、東京在住の「刑事コロンボ」を全話見たという知人のN氏にスーパーバイザーとしてご登場していだくことも予定していたんですけど。

藤野すみませんでした(笑)。

会話の内容と関係ないけど、散歩中に出会った人・動物・モノ その5

会話の内容と関係ないけど、散歩中に出会った人・動物・モノ その5

――メールには、「コロンボに近いところでいうと、最近の海外ドラマをときどき見ています」ともありましたね。

藤野はい、好きですね。家でスターチャンネルを契約していて、海外ドラマはよく見ます。昨日ちょうど「ファーゴ」のシーズン2の最終回だったんですけど、シーズン1も2も、すごく面白かったです。あとスターチャンネルでは「ゲーム・オブ・スローンズ」とか、「ダウントン・アビー」とかもやってるんですけど、2つとも長すぎて私が怖気づいちゃって見れてないです。「ハンニバル」は全部見ました。「ハンニバル」はなんかすごかった。いっときは「ボーンズ」とか「ロー&オーダー」漬けの毎日を送ったりしていました。

――さすが「大好き」というだけあって、いろいろ見ておられますね。

藤野あと、「ガールズ」ってドラマも見てます。ニューヨークに住んでる若い女の子たちの物語で、殺人も戦争もモンスターも出てこないようなものはあまり興味がなかったんですが、見てみるとこれが意外にもすごく面白くて。

――お話聞いていると、刑事コロンボは順位でいうとベスト5にも入ってない感じなんですかね。

藤野全然入ってないですね。でも好きですよ。

――吉村さん情報の出所はなんだったんだろう(笑)。せっかくなんで、コロンボのテーマを口笛で吹いてもらおうくらいのことは企んでたのに。

藤野一応フォローしておくと(笑)、群像さんの企画で『名探偵登場!』っていういろんな作家さんが古今東西の名探偵を主人公にして書いたアンソロジー本があるんですけど、そこで私はコロンボで書いたんですよ。

――熱狂的ファンとかではないけど、普通に好きって感じなんですかね。

藤野そうですね。もともとミステリーとか法廷ものが大好きなので、いろいろ見てはいるんです。だから、そのなかのひとつとして、コロンボも嫌いじゃないんです。コロンボって事件にかなり特徴的な法則があって前々からすごく気になっていたので、そこらへんのことを書きました。あとは、「ピエタとトランジ」(『おはなしして子ちゃん』収録)っていう短篇を書いたことがあるんですけど、それは一応シャーロック・ホームズが原型です。

――ご自身で本格的なミステリーを書いてみようと思ったことはなんですか?

藤野ちゃんとしたミステリーは無理ですねートリック考えられへんし。誰かがトリックを考えて提供してくれたら、書けるかもしれない(笑)。あ、でも無謀なんですが、今度「ピエタとトランジ」の続きを群像さんで書かせていただくことになりました。

藤野 可織さん

気をつけるべきは、
無茶な植え替えと水のやりすぎ


藤野これ、すごいいい感じですね。根っこが露出してる。

藤野 可織さん

――これは死ぬんですか。

藤野すごく生きてますね。元気だと思いますよ。

――この種類よく見かけますけど、人気なんですかね。

藤野そうですね。アロエは育てやすいですからね。基本的に枯れないとされているんですよ。私は四株枯らしちゃいましたけど。

――それ逆にすごくないですか。

藤野たぶん伝説。レジェンドですよ。

――放置しても枯れないのに、どうやったんですか。

藤野たぶんお水をあげすぎなんですよねー。

――あ、そこで気づかれたんですね。水をあげすぎてはいけないと。その意味では、たくさん手をかけて、すごくかわいがってたんですね。

藤野そうなんですよ。それとさっきも言いましたが、無茶な植え替え。これが二大要因です。あとは太陽にあまり当たってないのもあるかもですね。

――そうか、例のUVカットですね。

藤野はい。

――うわ、またあった。
藤野 可織さん

藤野ほんまや!

――なんかここまで来ると、やらせ疑惑も浮上してきそうですね。

藤野絶対、仕組んだでしょ。

――いやいや、そんな手の込んだことはしないです(笑)。

藤野驚きました(笑)。

――しかし、ここでもやっぱり上に置いてるのが、人の優しさみたいなのを感じますよね。

藤野そうですよね。だけど、やっぱりひとつだと悲しいです。

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