自伝的絵本3部作の最後を飾る『ほんとだもん』(BL出版)の刊行を記念し、2月4日に心斎橋アセンスの「アウラの部屋」にて作者の高山なおみと中野真典のトークイベントを開催します。
『ほんとだもん』のもととなったものや景色などを紹介しながら、絵本ができるまでのお話と、高山なおみ×中野真典の絵本3冊を朗読も予定しています。
さて。告知はひとまずこちらで置いておいて。
僕が高山なおみさんを意識したのは、この文章を偶然見かけてから。
今日は何が食べたいか、
自分の心と相談しながら、
コンビニでじっくりお弁当を選ぶのも
料理だと思う。
『料理=高山なおみ』より
毎日きちんと自分でご飯を作り、お弁当を作って、朝昼晩と食べること。勿論それがとても理想的だけれども、中々うまくいかない。
忙しい日々の中では、時間もあまり作れなかったり、何だかやる気がおきなかったり。理由はきっとまちまちだけれど、毎日”料理”をすることってけっこう大変なことだと思うのです。
そんな時に、コンビニのお弁当を買うことはままあることです。やっぱり名前だけあって便利ですから。
そこで負い目を感じたり、仕方なしに選ぶことではなくって、大事なのは、その日その時のひとつひとつと向き合うこと。
この文章に出会ってそう思えたことで少し気持ちが軽くなると同時に、料理というものがもっと身近に感じられました。
それ以来、僕は高山なおみさんの本をすこしずつ読みながら、こんな言葉を一体どんな方が差し出してくれたのだろう。という問いを投げかけていました。
この度の絵本三部作は自伝的なもので『どもるどだっく』『たべたあい』は、それぞれ4歳と6歳の”なみちゃん”。そして、『ほんとだもん』は8歳の”なみちゃん”が主人公のおはなしだそうです。三冊のどれもが、中野真典さんの絵も色彩に満ちていて、子どもの頃の高山なおみさんが、元気よく生きている原風景が目の前に広がっていくようです。
今回のイベントはこの自伝的絵本について語られていくので、きっと今までとはまた違った”高山なおみという人は、一体どんな人なんだろう。”という問いかけに対するひとつの応えを知ることができる貴重な機会です。
是非皆様も、さまざまな色をもつ彼女の魅力の根っこの部分をそっと覗きに来ませんか?