4月末日、池袋の往来座さんと目白の貝の小鳥さんの取材を終え、急いで日暮里まで。
不忍ブックストリート(以下、不忍BS)をのぞいてきました。
谷根千はよく来ているけど、お恥ずかしながら本屋さんはそこまで知らず、不忍BSに来たのは初めて。時間がないけど、わくわくしながら夕焼けだんだんを降りて行きました。
つつじ祭りも手伝って、谷根千はいつにも増してす・ご・い人!
不忍BSは「ひと箱古本市」という、それぞれが箱ひと箱分だけの本屋さんをひらく古本市。出店者は実際の本屋さんだったり、そうでなかったりとバラエティーに富んでいます。今や全国で開かれるようになったひと箱古本市ですが、ここ不忍BSがはじまりでした。
谷根千に広がった6つの会場に69箱(店)の出店。時間の関係で根津教会とHOTEL GRAPHY NEZUにしぼって出かけました。
不忍BSではスタンプラリーが全会場回る開催されています。スタンプはすごく凝っています!全部集まると言葉が出てくる&記念品がもらえます。この日は二箇所しか行けないので参加しませんでしたが、リュックにスニーカーで手にはスタンプラリーの台紙を持ち、往来をずんずん歩く人をたくさん見かけました。
4月だけど、暑い日で、会場は結構離れているから、全部回っている人はすごいな〜!と感心です!
根津教会に着きました。大正時代に建てられた木造の教会は絵本の中に出てくるようなあたたかみのある素敵な外観。入り口脇に教会への献本を持って行っていいコーナーがありました。
奥の中庭のような場所が古本市の会場でした。まず池袋 古書・ますく堂さんにご挨拶。1978年をテーマにしたセレクトでした。弥生坂緑の本棚さんは芝生の上に乗せられた箱のデザインがかわいい!園芸や自然の本のセレクトの本箱にはエアプランツが飾られてさわやか、目を引きました。
時計を見ながら慌てて次の会場、HOTEL GRAPHY NEZUを目指します。路地裏を入って行くととってもモダンで素敵な外観のゲストハウスが。カフェもあり、人が集まるオープンな空気があります。
古本市はその軒先に開かれていました。入り口脇に気になるお店発見、「チームお手上げ」さんです。看板?の「お手上げなら本を読め!」の文字が目に飛び込んできました。メンバーの「ひな菊の古本」さんは古本好きが高じて古本追っかけをしているそうです(業界では有名な方のよう!)。全国の古本屋さんを「追っかけ」した記録のスクラップブックは東日本、西日本とあり見ているとわくわくしてきます(どうやら西日本はますく堂さんと回られたようです)。そして、色んな古本屋さんを知っているひな菊さんだからこそのYES/NOで答える古本屋さん診断!思わずやってみると、私にオススメの古本屋さんは根津のタナカホンヤさんだそう。今度出かけてみよう。
次にこちらの会場でお目当てだった「石巻 まちの本棚」さん。東北ルーツガールのわたしは東北の本情報が気になります。「石巻 まちの本棚」さんは震災があったあと ひと箱古本市から始まった、市民が作る図書室であり、古書店であり、街のコミュニティスペースであり、、、。聞くだけでうれしくなってくる空間です。なんかね、わたしの考える理想的な図書館て、長年図書館司書をやっていたこともあるけど、人が集まるところです。これはもちろん本屋さんでもいいけど、本が置いてあるだけじゃなく、人と一緒に生きた情報が集まり、縁が集まる。そこにまた出かけていく・・・っていう。最近、私設の街の図書館が少しずつできてきているようで、新しい流れですよね。「まちの本棚」さん、ちょっと遠出して出かけてみたい図書室の一つです。
駆け足でめぐった初めての不忍BSでした。
帰りは谷根千の喧騒も少し落ち着いた夕暮れ。よみせ通りのやなか珈琲さんで冷たいミルクコーヒーで休憩。店長さんにちょっと挨拶したりして、帰りました。