はじめまして。
おとなの絵本プロジェクト 大阪スタッフのちずと申します。
おとなの絵本プロジェクト(https://www.facebook.com/otonanoehon.project/)が主催する
大人×絵本×おいしい食事(アルコール有)の“よみきかせナイト”は
2014年に東京で始まり、札幌・名古屋と拡がって、
大阪では2016年より2か月に一度のペースで、
レンタルスペースやカフェバーなどを転々とお借りして開催しています。
2017年6月28日(水)に開催した第9回目は、
大阪天満宮そば、100人の日替わり店長でつくるカフェバー
「週間マガリ」さんにて一日店長をさせていただきました。
“よみきかせナイト”では、
希望者の方に好きな絵本を1冊ずつよみきかせていただくという形で
その場にいる人全員と作品をシェアします。
絵本はひとりで黙読するよりも、絵を目で見て、物語を耳で聴く方が、
映像を観るように、子ども心に近い形で作品を楽しめるといわれているからです。
1回のイベントで、だいたい7~9作品の絵本を紹介していただきます。
各々別の方に選んでよみきかせていただくのですが、
不思議と同じ作品が二度出てきたことはありません。
個々に好きな絵本、気になる絵本は違うのだな、と、
百人百様な絵本の多彩さに毎回驚かされます。
スタッフをしている私自身、絵本の嗜好はかなり偏っており、
気がつくと作風の似たものばかりを追いかけてしまっています。
ところが、イベントの中で人に絵本をよみきかせていただくことで、
自分では手に取らない作品を好きになったり、
もともと好きだった作品の新たな一面に気づかされたりと、
会を重ねるごとに、絵本の世界の広さと深さにふれることができ、
貴重な体験をさせていただいているなと感じます。
よみきかせの中で、全員が息をつめるほど、
一冊の絵本の世界にひきこまれる瞬間が訪れることがあります。
今回のイベントの中でも大人の目がキラキラするような、
心地よい一体感で会場を満たしてくれた作品がありました。
その中のひとつが、
テレビでおなじみの北野武(ビートたけし)さんの初めての絵本作品『ほしのはなし』。
この作品、仕掛け絵本のように構造が若干複雑で、
以前絵本屋で見つけた時は、正直、楽しみ方がよくわかりませんでした。
ところが、このように2人の大人の手でページを持ち上げると・・・
満天の星空が広がり、会場からはうわぁ~!っと歓声が上がりました。
絵本を紹介したい方の想いと、それを届ける声、
そして、それを支える手と、それを見守る人たちの目がつくりあげた、奇跡の瞬間。
これからもイベントを通じて、
絵本の魅力をみなさんと一緒に味わい分かち合っていけたら、
スタッフとしてこんなに嬉しいことはありません。
次回の開催は、2017年8月を予定しています。
(*場所・内容未定)
ほしのはなし
作・絵:北野武
ポプラ社
おとなの絵本プロジェクト in OSAKA ちず