2017年8月5日(土)6日(日)に開催される、京都の夏の風物詩「西院フェス」をフリーペーパー「めぐれる」が京都のロックバンド「片山ブレイカーズ&ザ☆ロケンローパーティ」とタッグを組んでwebから応援します。【特設サイトはこちらから】
西院は京都市右京区にあり、京都の繁華街にほどほどに近く、阪急電車と京福電鉄が乗り入れていて、バスの停車本数も多いアクセスの良さが魅力の街です。
右京区民が街に出るときに必ず通過する右京区の要所って感じでしょうか。
駅前にはスーパーやアパレル系のお店は少ないですが、お仕事帰りの大人や学生さんたちがちょっと一杯やれる場所がたくさんあります。
そしてライブハウスが3店舗(陰陽 nega-posi / OOH-LA-LA / GATACCA)音楽スタジオも3店舗(hanamauii / BeatFree / RAG西院店)もある、京都のウエストサイドの音楽の発信地でもあるのです。
<写真は春日神社会場のギターパンダ。実はパンダの中の人はかつて忌野清志郎とバンドをしていた山川のりをさんという有名なギタリスト。今年は3会場に出演>
西院フェスは2002年から始まった西院で開催される投げ銭制の音楽イベント。
街フェスの魅力って街をうろうろすることとか、普段はないシチュエーションで音楽を聴くこととか言われがちですが、なんといっても西院フェスの魅力は「音楽好きな人がプライドを持って出演者を選んでいる」ところ。
出演者も多彩で、京都や関西の街に根付いた働きながら音楽を続けているミュージシャンはもちろんのこと、フジロックに出ている人が出演したり、テレビで見た人が目の前で歌っているなんてことも(一緒にこの企画を実施している片山ブレイカーズはラジオの番組を持っています)。
出演者は有名無名が入り混じっていますが、玉石混交ではありません。
今はたとえ無名であっても、明日有名になる可能性がある魅力的なミュージシャン揃いです。
西院フェスで初めてみてファンになったバンドが両手では数え切れないくらいあります。
「しっかりと音楽を楽しむことができる」環境を提供してくれている街フェスって実はそんなに多くないですよね。
西院フェスは音楽との出会いを求めて来ていただいても失望しない、音楽への意識がかなり高い街フェスだと思います。
西院フェスに対して街の人たちが好意的なのもいい。
ライブハウスや音楽スタジオだけでなく、神社の境内や、幼稚園の講堂、お風呂屋さんの脱衣所、レトロな喫茶店、家電量販店の出入り口や、電車の車内など、西院の街のあちこちがステージになり西院の街中で音楽が流れます。
企業やお店や神社が西院フェスを応援している、それってすごいこと。
個人的には京福電鉄の路面電車に乗車してライブを観るのが大好き。
西院フェスでこの楽しさにはまってしまい、自分でも電車ライブを企画してしまうほど電車ライブラブです。
ガタゴト路面電車に揺れながら電車内の人たちみんなが手拍子して音楽を聴く昼下がり。
本当に幸せで、マジ最高で、超気持ち良い。
めぐれるの中の人は西院フェスの大ファンで、第一回から入院していた時を除いてずっとお客さんとして参加し続けているのですが、10年以上の年月をかけて、出演者も最も多い時は200人以上、お客様も私の目視では2日間でのべ2000人は動員している人気イベントに成長していきました(ちょっといい加減すぎるので数字は確認出来次第訂正します)。
昨年度までは年に1回夏に開催されていましたが、2017年度からは規模を少し縮小して、春・夏・秋の3回開催に変更されました。
夏の西院フェスは今年から「ザ・西院フェス」という名称になっています。
会場ごとに楽しみ方に違いがありますので、会場ごとにみどころを紹介します。
今年は例年よりもブルースやソウル多めの出演者陣になっています。
会場の広さを伝えるためにキャパを書いてますが、これは公式発表ではなく全て私の目視ですので苦情はナシでお願いします。【会場ごとのタイムテーブルはこちらから確認できます】
<写真はスターダストファンクオールスターズ。豪華な顔ぶれの凄腕アーティストが西院フェスのためにビッグバンドを結成!今年も6日の春日神社に出演します>
西院フェスのメイン会場。
神社の境内で音楽を楽しめます。
露店も出ていて、雰囲気も最高。
出演者もどの人も最高なので、音楽にあまり興味がなくても神社のお祭りに行くような気持ちでフラっと立ち寄ってみてほしいです。
土曜日は弾き語りやピアノソロブルースなど若干大人向け、日曜日は聴きやすい歌モノが多めで若者から全年齢向けかなぁ。
西院フェスに来てみたものの、どうしたらいいかわからない場合は春日神社に来てみては?
<写真は片山ブレイカーズ&ザ☆ロケンローパーティ。ロックンロール京都代表。ロックに真面目で圧巻かつ絶品のライブをみせてくれます。今年も春日神社に出演>
春日神社内にある春日幼稚園の講堂が会場になります(キャパ目視で300強)。
屋内会場で最も大きな会場で、土曜日は特に人気のあるバンド系や大物ソロアーティストが登場し、日曜日は圧巻のビッグバンドがずらり。
熱気がすごいのでペットボトル持参必須。
外に出ると屋台が出ているので、お祭り気分を味わいたいならオススメ。
<写真はクリトリック・リス。最近メジャーデビューして大活躍しています。残念ながら今年は出ません>
西院フェスが始まる前から存在した西院最初のライブハウス。
キャパは150。
ステージの奥には漫画家のひさうちみちおが描いた壁画があるので、良かったら写真を撮ってインスタにあげてください。笑
本年度は早めの時間はパンチのあるロック中心、夕方以降はブルースやルーツロックを中心で、中にポツポツと毎年ウーララで西院フェスに出演する看板アーティストが入っているような感じでタイムテーブルが組まれています。
<写真は高木まひことシェキナベイベーズ。ご機嫌なロックンロールを聴かせてくれるみたらハッピーになれるバンド。今年は高木まひこさんがソロで2会場に出演です>
西院フェスの名物会場で、電車内ライブは心地よい揺れと、光が差し込む閉鎖空間でみんなで移動しながら音楽を楽しむという贅沢な時間を楽しむことができます。
出演アーティストは今年はブルース寄りなので、まったり楽しむことができそう。
一体感があり最高なので是非一度体験してほしい。
まず嵐電西院駅に行って整理券を貰う必要があります(キャパ80人程度)。
西院駅にほど近いバーで弾き語り会場になります(キャパ詰めて30入るかな)。
普段から弾き語りのライブをやっている音楽好きが集うバーで、今年は大人が楽しめる音楽が詰め込まれています。
雰囲気の良いレトロな純喫茶で、規模もそこそこ大きく座りでキャパ50以上あるのではないかと思います。
密かに西院フェスの裏看板会場だと思っています。
タイムテーブルは弾き語りもしくはデュオの上質アコースティック中心。
クーラーの効いたお店でアイスコーヒー飲みながら座ってゆったりグッドミュージックが楽しめます。
西院駅を西に10分ほど歩いた場所にある地下のバー。
奥に深い店内は照明も抑えめでとても良い雰囲気です(キャパはぎゅうぎゅうで50くらい)。
ブルースとソウルのアーティストのライブ中心です。
<写真はリー・ルード。全身から滲み出るかわいさで、ライブ終わる頃にはみんなほっこり。今年も旭湯に出演>
超オススメ会場です。
アーティストはフォークやロックの弾き語りが中心で、愛すべきキャラクターの京都の街の人気者たちが揃っています。
どの人も私が好きなアーティストばかりなので知らなくてもふらっと立ち寄ってほしい。
番台におじいちゃんとおばあちゃんが座っている昔ながらのお風呂屋さんの脱衣所がライブ会場になります(キャパは30〜40)。
こもった感じの音響がなつかしく、葦簀の上に三角座りして手拍子しながら音楽を楽しめます。
あと、お風呂屋さんの常連さん達も来ていて街の暖かさも楽しめて最高です。
西院駅の裏にある地下一階のバーレストラン。
奥行きが深くて広いお店です(キャパ200)。
エアコンが効いているので、熱中症になりそうだったら逃げ込んでください。
ジャズ中心のタイムテーブルになっていますので、夜にふらりと恋人と2人で来るのにもおすすめです。
<写真はAUX。20年以上前から京都で活動しているトンガっててかっこいいロックバンド。今年は出ません>
去年西院に引越ししてきた老舗ライブハウス(キャパは150くらい)。
ライブハウスらしからぬ古道具屋さんみたいな内装が素敵なお店です。
若手バンド中心のタイムテーブルになっています。
若者やかっこいいロックバンドを探してる人は行ってみてください。
通常営業時、平日はライブチャージがなく、フードメニューが充実している上に美味しいので居酒屋に行くような気持ちで気軽にいける良い店です。
駅チカにある雑居ビルの階段を上がったところにあるお店。
広々としていて50人近く入れます。
本当に昔ながらの庶民的な鉄板焼きやさんで畳の部屋に鉄板ついたテーブルが置いてあってそこでお好み焼き焼いてビール飲むみたいなお店なのでお友達と飲み食いしながら気楽に音楽が楽しめます。
弾き語りやデュオ中心の出演者で夕方16時からスタート、22時ラストという遅がけのタイムテーブルとなっています。
<写真は奥村兄弟。小学生時代から活躍しているのでまだ若いけどベテラン。テレビ等にも多数出演。今年はあじしん会場に出演>
ここも個人的にオススメの会場です。
めちゃくちゃ古い飲み屋街の路地裏の狭いスペースが会場になります(20人きたらぎゅうぎゅう)。
周りは飲み屋だらけなので、飲み屋でお酒を飲みながら聴くこともできます。
飲み屋さんには普通に常連さんが来ているので、西院のコアな部分を味わうことができるので是非。
出演者は弾き語りという共通項はあるもののジャンルはかなりバラバラ。
17時スタートなので一杯ひっかけるついでにもどうぞ。
家電量販店ジョーシンの入り口のところで演奏。
西院フェス目当てではなく、普通に子供連れた家族とかが立ち止まって聴いていく感じで、街フェスらしさを楽しめる会場。
ファミリー向けかと思いきや、今年はけっこう攻めた出演者が出るっぽいです。
今年から西院フェスが3回開催になり、多分大変なんだろうなぁ〜
なんと今年の「ザ・西院フェス」は同じアーティストが例年になく何度も出演しています。
ざっとタイムテーブルをチェックすると・・・
リクオ(ソロ3回)山川のりを(ギターパンダ2回、ギター人間1回)、片山尚志(片山ブレイカーズ1回、ソロ2回)の3回出演組を筆頭に、ふちがみふなと、吉田省念、高木まひこ、中井大介、東しょう太(マイマイズ、ソロ)、カサスリム(歌屋BOOTEE、ソロ)、THE TWINSは2回出演。
で、この複数回出演している人たちは皆西院フェスの看板アーティストばかりなんです。
なので、お目当てのアーティストのいない時間は複数回出演しているアーティストをチェックしに行くのも楽しいかもしれません。