小学生の頃、僕は大きくなったら”おすもうさん”になると決めていた。
でも中学生になるといつも前から3番目が僕の指定席となっていた。
その頃はおすもうさんから落語家へなると変わっていた。
今、子どもの本の店を営んでいる。
東村山駅から、とぼとぼ歩いて3分程。
せかせか歩いても3分程度。
トロルの隣の廃屋がお店と間違えられる人もしばしばである。
そちらの方がお似合いよといわれてしまうこともです。
学校帰りに立ち寄り、本を読むわけでもなくトイレを借りに来る子がいたり
年金が出たので孫に絵本を買いに来るおばあさん(店の隣は銀行なのですが)がいたり
また、乳母車を押しながら絵本を買いに来る若いお母さんもいて
そして、子どもの誕生日に勤め帰りに立ち寄るお父さんもいます。
散歩中ふと、立ち寄った児童書や楽器、パペットが並んでいて
お客さんに時間があったらコーヒーもでます。(無料)
児童書をゆったり読むもよし、楽器、パペットを触るもよし
寄ってくれたお客さんが楽しいと思われる場と時間があると思えてくれる店になれたらいいなぁ。
イベントなどもあまり企画していませんが、毎日なんとかお店は開いております。
東京のはずれの小さな店にお立ち寄りください。
きっと明日もトイレを借りに来る子がいるから店は開いているでしょう。
きっと赤ちゃんを抱いて絵本を買いに来てくれる人が来ると思うから店は開いているでしょう。
お客さんが自分で選んで買って読む。
きっと気に入ったなら、それが自分にあった本でしょう。
何度も繰り返して読むのはやっぱり、お気に入りの児童書だから。
そんな本にたくさん出会える所にもっとなれたらなぁ。