ジョナス・メカスが亡くなったらしい。ワタリウムで観た彼の作品はどんなものか忘れましたけど(笑)、彼の出版物も読みました。どんなものか忘れましたけれど(笑)、たぶん思い出せないようにしたんですよ。俺自身が。それがトラウマってことです。ああ、思い出せない。思い出そうとしたら『シェイプ・オブ・ウォーター』のアイツが俺を切り裂くんですよ。それで気づくんです。あ、いまのアマゾンの半魚人の方だった。って。
あ、いまのギレルモ・デル・トロの方だった。笑 話を戻すと『ジョナス・メカ・メカス』という詩が2017年に素潜り旬が自費出版した『演繹・メキメキなるもの』に収録されています。 - それは確かこんな感じだった - 読みますか。ではギレルモ・デル・トロの声でお楽しみください。
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『ジョナス・メカ・メカス』
マイルド・セブンの死骸を火葬してみれば、メビウスの気をひいたカラカラ亭永楽の亡霊と戯れることになるだろう
バッカスの血を基督にワインにしてもらった俺たちが向かう先は、アンチエイジング以外ありえない
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暗示的であるように思えますが、それよりもまず、さっきのギレルモ・デル・トロよりも関係のない詩に驚いているところです。笑 こないだ読んだ批評に、対象者の批評テクストを引用した後に「なるほど」って書いてあって笑いながら泣いたんですけど、それ以下の体験をしています。つまりは、いつも通りですね。詩を書きすぎて覚えていない。詩を新しく書き直しすぎていつのか分からない。それってジョナス・メカス的じゃないかって。過程を見せずに、過程を見せる。詩のドキュメントたる詩は詩である。ジョナス・メカス。偉大な人だ。俺は彼の精神を受け継ぐ。というより既に俺に在るものをジョナス・メカスのものだと認識する。ジョナス・メカス、ありがとう。ビートルズを引用すると、“なんで俺が「グッドバイ」と言ったのに、ジョナス・メカスが「やあ」と言ったのか分からない”の分からない部分の答えはもう一度最初から読むと分かります!笑