先日読みました『エアボーン』(ケネス・オッペル)が、とてつもなく面白かったのです。飛行船が長距離移動手段のメインとなっている世界を舞台にした冒険活劇。これだけでもワクワクが溢れてきそうですが、そこに少年と少女の出逢いと淡い恋心があり、海賊ならぬ空賊の襲撃あり、無人島への不時着あり、なぞの空飛ぶ獣がいて、空賊との最終決着へと流れ込む展開に、のめり込むように一気に読んだのです。
しかしこの作品を知っている人が少ないのですよね。僕自身もほとんど偶然出逢ったのでした。タイトルも作者名も記憶になく、あらすじも書かれていない本でしたが何故か面白そう、きっと面白いに違いないと手に取ったのです。
ヤングアダルトと呼ばれる10代をターゲットとした本は、いわゆる「本が好きな大人」の目に入らないことが多いです。書店でも図書館でも別の棚に陳列されていますから、手に取られないのですね。これは実にもったいない。
ヤングアダルトが扱うテーマは多岐に渡ります。青春の葛藤や生きる悩みを書いたものや、剣と魔法の世界や異世界の冒険を書いたものだけに留まりません。それ故にヤングアダルトが対象としている年代以外の人が読んでも面白い作品がきっとあるはずなのです。何より普段「何か面白い本はないかな?」と思っている人たちの選択肢に入っていないのは、やはりもったいないのです。
なので、ヤングアダルトというジャンルの本を10代の人たちにはもちろんのこと、それ以外の人々にも広く面白さを伝えたい。そう思っているのです。いや、それよりも僕自身その面白さにハマっていますので、もっともっと面白い作品に出逢いたいのです。オススメ教えてくださいね〜!