読者と筆者
 加間衣記 kama iki

このエントリーをはてなブックマークに追加
2016-09-27 23:09:43

言葉で表すことのできないような関係性こそ、長く続くものかもしれない。

恋人や友人、そして血の繋がった家族。

関係性がしっかりと見えているものほど意外な脆さをもつ。

一緒にいる期間の長さや関係性から、人は安心感や倦怠感を抱くことがある。

しかし、人と人の関係性において、実際に安心できる要素や安定感はない。

みな生きている間も、死ぬときも、どこか独りなのである。

 

その孤独を肌で感じ、無意識に孤独に対して攻防を日々繰り広げているのかもしれない。

それが安心感だったり倦怠感につながるのかもしれない。

人は、可愛らしく、ちょっぴり寂しい生き物なのかもしれない。

 

絲山秋子さんの「袋小路の男」を読んでそう思った。

 

さらっと読めるのに何気ない一文に深く深く考えさせられる。

非常に重要な大事なメッセージが

オブラートに包まれているのに、

自分でも気づかないうちに

メッセージを受信できている。

 

私は、一人の人の本を読むと、

その人の著書を立て続けで読む傾向がある。

そうすることでその人の思想だったり真意だったり

どんな経緯でこの本を書いたのか、などという様々なことが

たった一冊を読むより、感じたり考えたりできる要素が増えるからである。

 

本という媒体を通じてこれからも

読者という立場を存分に愉しんでいきたいと感じた

 

このエントリーをはてなブックマークに追加

加間衣記 kama iki


1日2本〜4本のスニッカーズを食べながら、人間のことなどを考えています。 そんなこんなで文章を書いています。 やっぱり本と音楽はすごいと思うわけです。 T : https://twitter.com/kama_iki ▲ : http://wadakamari.tumblr.com   ▽ : http://321wa123.tumblr.com

加間衣記 kama ikiさんの他の記事を読む



スポンサーリンク

others

【誠光社】 堀部 篤史

【古書ドリス】 喜多義治

【July Books/七月書房】 宮重 倫子

【CafeT.M. en】 城戸 実地

【曙光堂書店】 長坂 ひかる

【大吉堂】 戸井 律郎

【スロウな本屋】 小倉 みゆき

【トロル】 関本

【まめ書房 】 金澤 伸昭

【古本と珈琲 モジカ】 西村 優作

【喫茶ジジ】 四宮 真澄

【パンヲカタル 】 浅香 正和

【つむぎ】 田川 恵子

【古本屋ワールドエンズガーデン 】 小沢 悠介

【読読】 なかがわ

【POTEN PRODUCTS】 森田ヨシタカ

 絵描き kaoru

【書肆スウィートヒアアフター】 宮崎 勝歓

【Satellite】 桑田 奈美枝

 若輩者

【homehome】 うめのたかし

【四々三結社】 蜆不水

 みやした けい

【町家古本はんのき】 仮

 葵美澄

【Amleteron】 アマヤ フミヨ

【ひるねこBOOKS】 小張 隆

【古書サンカクヤマ】 粟生田 由布子

【 nashinoki 】 前田 雅彦

【天牛書店】 天牛 美矢子

【葉ね文庫】 池上 規公子

 佐藤 司

【サロン ことたりぬ】 胡乱な人

 郁

【編集者・ライター】 石川 歩

 【文章スタイリスト】 武田 みはる

 クボタ カナ

【イラストレーター】 福岡麻利子

 美夏

【立命館大学】 立命PENクラブ

 たまの

【心斎橋アセンス】 磯上竜也

 Takahiro Sawamura

 保田穂

【詩人】 素潜り旬

【個人】 前田ヨウイチ

 夏美

 たかぎ

 おとなの絵本プロジェクト

 かづさ

 まみ