つぶやかなければよかったのに日記2
 クボタ カナ

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2016-10-10 19:54:15

9月○日

年に一度のおたのしみ、カゴメプレミアムトマトジュースの季節がやってきた。さっそく買ってみる。トマトジュースでもぴりぴりするのかどうかわからず、おそるおそる口にするも、まったくぴりぴりなし。うまい。さいこうだ。あとからフォロワさんにトマトジュースは熱処理してあるからだいじょうぶだと教えてもらう。ヘレン・マクロイ「ささやく真実」読了。安定のおもしろさ。意外で納得できるフーダニットの良作。来年には「The man in the Moonlight」も創元推理文庫で出るらしい。これで初期のベイジル・ウィリングものはすべて翻訳で読めるのだ。こんな日が来るとは。しみじみうれしい。そのときには「死の舞踏」から順に読み返すつもり。いまからたのしみ。

 

9月▲日

朝から豪雨。このすさまじい雨の中、托鉢のお坊さんらが歩いてはる。もちろん頭にかぶる傘だけで!南禅寺からびしょ濡れで!すごい。お風邪を召されませんよう。お昼に目玉焼きとべーコン、チーズのトースト。カフェ・オ・レ。少し雨がおさまったので「昭和元禄落語心中」の最終巻を買いに出かける。ついでにプレミアムトマトジュースが安かったのでまとめ買いする。帰ってさっそく「落語心中」を読む。大満足。「完」という感じ。次作、「舟を編む」も買ってしまうだろう。夜、藤原編集室のツイートで、「なめくじ長屋」の単行本未収録作品が本になることを知る。盛林堂書房という古本屋さんが発行しはるらしい。あわてて注文する。

 

9月□日

次回の読読コラムはどうしようかと悩む。トマトチャレンジは終了したのだ。なかなか読み進まないミステリ短編集をやっと読み終わるが、解説を読んで怒り心頭に発す。ドルリー・レーン四部作のあの壮大な結末や「火刑法廷」などの真相や意外な内容に触れているのだ。解説で他の作品や有名シリーズの結末や重大なヒントに触れるのは本当にやめてほしい。そんなことしなくても解説できるし、そういう評論じみたことがしたいなら、そういう場で書けばいい。せめて、章の冒頭に「未読の方はご注意ください」という一文くらいいれておくべきだろう。「この本の読者ならこのくらいは読んでいるやろ」という、その高慢、傲慢、鼻持ちならない感じが腹が立つ。どんなに権威あるミステリ評論家でも、これから読むミステリの興を殺ぐ権利はない。異色なミステリだったので本格ものが恋しくなって、エラリー・クイーンの国名シリーズを読み返すことにする。

 

9月★日

前から気になっていたしらすトーストを作ってみる。とろけるチーズ、しらす、きざみ海苔。しあげに黒こしょう。おいしい。次回はねぎをのせよう。夕方、ポストを覗くと盛林堂書房から「ほりだし砂絵 なめくじ長屋捕物おさめ」が届いている。急いで開けて、すぐに読み始める。おもしろかった。後半の寄稿文もよい。読めてほんとうにうれしい。盛林堂書房さん、本にしてくれてほんとうにありがとう。「女泣川ものがたり」も読んでみよう。引き続き、エラリー・クイーンを読む。「ローマ帽子の秘密」を読了。「フランス白粉」がいちばん好きな気がしているが、「ローマ帽子」を読むたびに、やっぱりこれがいちばんかもなぁ、ともおもう。

 

9月*日

きょうはイノダコーヒでお昼。ハムトーストにする。ハムときゅうりとチーズ。おいしい。エラリー・クイーンを読んでいると、「アンタッチャブル」が観たくなる。夜、YouTubeで予告編や乳母車のところなどを観る。ついでに「情婦」のラストシーンも観る。この映画を観終わった時のような衝撃が味わいたくてミステリを読んでるんやなぁなどとおもう。マレーネ・ディートリッヒ、ちょうかっこいい。創元推理文庫、復刊フェアのラインナップが6月には発表されていたことを知る。なんで検索に引っかからへんかったんやろう。クロフツとフィルポッツ、どちらもそんなに好きではない。クレイトン・ロースンは気になる。読んでみたい。でも新訳ではないのだな。ロースンは、国書刊行会の世界探偵小説全集から何かも出ていたはず。「天井の足跡」を買う。いつも気になっていた「国会議事堂の死体」も一緒に買うことにする。

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クボタ カナ


英国のクラシック・ミステリをこよなく愛する、ナガシの書店員。

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