連載「読読 よんどく?」ができるまで。第7回 名前の由来
【読読】 なかがわ

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2016-11-27 20:32:50

 

第一候補はバートルビー

仕事が繁忙期に突入し、更新作業で手一杯でなかなか記事が書けませんでしたが、久しぶりのアップです。今回はサイト名が「読読 よんどく?」になった経緯について書いてみたいと思います。

 

これまでの連載で、100000tの加地さんやホホホ座の山下さんに相談した話なんかを書いていましたが、その間も水面下で企画や制作を可能な範囲内で進められればと思っていました。

まずは手伝ってくれるデザイナーさんを探すところからスタートしたわけですが、最初にお声かけさせていただいた方に、「サイト名は何なん?」と尋ねられました。

そら、まあ訊くはずで、全体のデザインのイメージやロゴの作成にもかかってくるし、そこは大事なとこです。

 

しかし、そのときはまだ決まっておらず、仮で「sahara.com」でいっといてくださいとか適当なことをいっておりました(熱帯雨林のamazonに対抗して砂漠のsaharaで)。

 

その後いろいろあって、ドメインの取得とかもあるし、いよいよきちんと名前を考えないといけないとなったときにまず考えたのが、有名な作家の名前を拝借するという作戦です。

「ダ・ヴィンチ」とか、「ブルータス」みたいな。

 

「カフカ」はさすがに直球すぎるので「フランツ」くらいにしとこかなくらいのとことは考えつつ、思いつくままに名前を列挙してみましたが、なかなかピンとくるものがありません(メモが残っていたら羅列してみようかと思いますが、どっかいきました)。

 

じゃ、ひとつひねって、小説の登場人物とかどうかなと考えてみる。

「ハンバート・ハンバート」みたいな。

 

例に漏れなくこれもメモがないので再現できませんが、唯一いいかなと思ったのが「バートルビー」でした。ただ、若干しっくりこないというか、メルヴィルを知らない人からしたら本とかのイメージにつながらないという感じがしないでもない(認知度が低い気がする…)。

 

ヨムヨムがあったのでヨンドクに

作家名、小説の登場人物のほか本や読書に関連する漢字を二つくっつけて並べるという案もありました。

元ネタは、猪熊弦一郎が収集した「物」をスタイリスト・岡尾美代子が選んで、写真家・ホンマタカシが撮影した『物物』(ものもの)という本です。そういう感じのもありかな、くらいの軽いノリでした。

 

「読書に関連する漢字」は、まさにその言葉の中に入ってますが「本」「読」です。

「本」さすがにそのまんますぎるので、「読」を二つ並べてみよう。

「読読」とかいてヨムヨム。めちゃくちゃええやん!とは思わないけど、ダメではないかもしれん。そう思って有力候補に祭り上げようと思ったけど、新潮社の小説誌に「yom yom」(ヨムヨム)というのがありました。表記は違うけど、さすがにちょっとまずいでしょう。

 

どうしようかなあと思っていたときに、東京の本好きの知人に少し話してみたころ、「読読いいじゃないですか。ただし、読み方は『ヨンドク』で」とお返事をいただき、適当な感じに発展してきたけどなんかそれええかもね、ということでひとまず「読読 よんどく」で行こうとなって、それ以降特に議論を交わすこともなく、というか面倒なのでそのまま採用という段取りになりました。

 

ちなみに、この「東京の本好きの知人」というのが謎の多い方で、お住まいの東京近郊はもとより、関西、九州など、作家さん関連のイベントに神出鬼没に現れます。

 

僕自身が彼が知り合ったのも、以前四条烏丸にあったshin-biのイベントのときで、同じ会場で知り合った女性の方に、「彼も前回の○○さんのイベントに来てたんですよ」みたいな感じで紹介されたのが最初だったと思います。

 

数時間しかない作家さんのイベントのために、わざわざ東京から来るなんて、よっぽど登壇される作家さんのことが好きなんだなくらいの感想をみなさんお持ちになると思いますが、特定のどなたかだけではなく、けっこういろんな作家さんのに行っているのが彼のすごいところで、あまりの出現ぶりにいろんな作家さん、編集者さんからも認知されています。

 

たとえば、昨年のあるイベントで保坂和志さんが彼(以後、Nさんとしておきます)に対して、「この前の○○のやつ、Nさん来てなかったよね」とつっこまれてましたが、通常こういうときのオーソドックスな会話って、「この前の○○のも来てもらってありがとうございます」だと思うのですが、来てなかったことが問題視されるというのが、その常連ぶりを伺わせるエピソードになっていると思います。

 

実際に、藤野可織さんも「Nさんが来てないと、飽きられたのかなと思いますね」とおっしゃっておられましたが、当たり前のようにいろんな場所でのイベントに現れるので、逆にいないと出演者側が不安になるというくらいのレベルになっているのが、なんだかすごいところです。

 

https://www.youtube.com/watch?v=YJ9Sho1XW0g

ちなみに、上記は数年前にガケ書房(現・ホホホ座)で開催されたいしいしんじさんと豊崎由美さんのトークイベントですが、冒頭で豊崎さんが「えー、東京から来たんですか!?」と驚かれていますが、その話しかけられ、話題にされているのがくだんのNさんです(ご本人から聞いた話なので、間違いないと思います)。

 

と、話はそれてしまいましたが、何かと謎の多いNさんのバックグランドについてはいろんな作家さんも気になられているようで(あまりの神出鬼没ぶりに、東京の一等地に住むボンボン説、高等遊民説を僕が流しましたが、本人は否定されておられました)、機会があればその謎を解き明かしてみたいです。

                                                                        つづく

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読読 よんどく?を運営しています。オムライスとコーヒーが好きです。ビールも好きです。仕事はライターをしています。

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