2016-03-19
カウンターカルチャー・アーカイブ・私の青空⑥ おおえまさのり物語 ~花粉の中心を歩いてゆく

おおえまさのりさんのことは、『チベット死者の書』をチベットの経本風に手作り製本で出したことで知り、《'75 ミルキーウェイ・キャラバン》の後半を担ってくれたとこで出会い、このビルでプラサード編集室をともに立ち上げた。ほびっと村学校では、いくつもの講座(《いちえんそう》《光ONEアートマン》《リトゥル・ガイアのCOSMIC SHOOL》)を開いていた。八ケ岳を仰ぐ地に居を移してからは、1988年の《いのちの祭り》で実行委員長を務めたことはよく知られているだろう。現在も、文筆、自然農法やコミュニティ活動をされている。これまでの多彩なシーンを語っていただき、その底流に流れているものを探ってみよう。(槇田きこり)
3月19日(土)2:00~6:00pm
お話+映画『GREAT SOCIETY』上映/おおえまさのり
聞き手/槙田きこり但人+桝田屋昭子
参加費/1500円
★要予約 tel03-3332-1187 または hobbit@ea.mbn.or.jp
9・11後の報復爆撃に世界が沸いていたとき、1967年にぼくがアメリカで制作した、60年代アメリカの社会的シーンを追った映画『Great Society』を上映する機会があった。映像を見ながら、新世紀へと向けてカウンターカルチャーが60年代から築き上げてきた意識と世界の変容、あれは何だったのだろうか、何も変わらなかったのだろうかという激しい思いがこみ上げてきた。そしてその後の15年の間に次々と絶たれてきた生命の潮流。わたしたちは大きな問いを突き付けられている。カウンターカルチャー・アーカイブスはノスタルジアではない。自らに向けられたその問を問うことこそが新たな世紀を拓いてゆけるのでは。キコリや桝田屋さんたちとの対話から開かれてくるものを楽しみにしています。(おおえ)
おおえまさのり
65~69年にかけてニューヨークに渡り、サイケデリック・ムーブメントと出会う。その後インドを旅して『チベットの死者の書』を世に問う。いのちの祭りに関わり、現在八ヶ岳で自然農に関わりながら暮らす。