エッセイ 沖縄からは日本が見える
著 者:永六輔
出版社:光文社
2016年7月に亡くなられた、永六輔さん。
実は日本復帰前から300回以上も沖縄に通い続け、「沖縄宣伝部長」を自称するほど沖縄に惚れ込んでおられました。
そんな永さんが、沖縄のラジオ放送で語った話をまとめたのがこの本。
沖縄への熱い思いやユニークな提言、そして「沖縄からは日本が見える・日本からは何も見えない」という鋭い指摘は、今も(残念ながら)古びていません。
本では一人語り形式ですが、実際のラジオで相手役を務めた比嘉京子アナウンサーの「聞き役」としての功績も大きかったと思われます。
戦争を肌身で感じた世代である永さんが、戦後の沖縄・日本にどんな思いを抱いていたのか、その声に改めて耳を傾けてみませんか。