大阪・心斎橋

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小説  少年は戦場へ旅立った


著 者:ゲイリー ポールセン

恥ずかしながら、自分は本好きであると同時にミリヲタ(ミリタリーマニア)でもあります。10代の頃から戦争映画、戦記ノンフィクションの類は直ぐに飛びつく困った(?笑)性分なのですが、あいにく戦争文学に関しては格別に詳しくないまま今に至ってます。

それでも声を大にして断言させてもらいましょう。
「これは隠れた傑作です!」
南北戦争に従軍した少年兵の物語です。彼の眼差しによる戦争の惨禍。その渦中に置かれた彼の生々しい心境が、戦場での黒色火薬の煙がもうもうと漂うような凄まじいリアリティと共に綴られていきます。

にも関わらず半日で読めるほどの少ない頁数(たった100㌻)。文体は翻訳ものとは思えないくらいに読み易くストレート。それもそのはずで本書はいわゆるヤングアダルト(青少年向け)小説。

しかし、物語はそのページ数以上にとてつもなく濃密。はるか昔の南北戦争の話ではあっても、戦争が兵士の心をどこまで蝕み苛ませるのかはいつの時代も変わらない。最終章の少年兵のその後の痛ましさに絶句。。。

たとえ青少年向けでも手加減しないし説教臭くもない(「戦争反対」のような直接的なメッセージは一切見られない。)

自分もおりおり痛感させられるのですが、海外文学におけるヤングアダルト系がいかに充実しているかも雄弁に伺えるのです。ちなみに著者ポールセン氏はその筋の大家。
日本では、意外に実相があまり知られていない南北戦争が題材なのにも関わらず訳出されたというのも、考えてみれば素晴らしいことです。刊行した、あすなろ書房GJ!
なのだけど・・・某有名通販サイトでは今では古本が1円(!)で多く販売されているのに悲しいものがある。のですが、逆に言えば絶好の機会です。皆様是非ともご一読を!

※先日行われたリーダーズ・ネストでもっとも読みたい本に選ばれた、ゲイリー ポールセン「少年は戦場へ旅立った」のおすすめコメントを、Tさんにいただきました。ぜひご一読ください!