2019-07-27
こちら「民藝と壺屋焼」。

那覇市立 壺屋焼物博物館の会館20周年と、河井寛次郎・濱田庄司来沖100周年を記念し、2018年に開催された特別展の図録です。
第1章では、民藝の美意識や民藝運動の歴史、民藝の作家達と壺屋の焼物(やちむん)の出会いなどを、わかりやすく解説。
2章は戦前の壺屋の風景や、貴重な焼物を柳宗悦の言葉と共に紹介。
3〜4章には民藝の河井寛次郎・濱田庄司らが作った抱瓶や大皿と、壺屋の小橋川永昌・新垣栄三郎・金城次郎の作品を収録。
民藝の作家が沖縄の美をどう取り入れたか、また壺屋の作家が民藝から受けた影響も見えてくる構成です。
民藝運動と壺屋焼の関係を、美しい写真と読みやすい文章で説明してくれる、とても優れた図録。
この一冊で、沖縄のやちむんをより深く知り、味わう事ができるでしょう。
まめ書房