2019-06-16
『The Little Book of Schiaparelli』

コクトー、ダリ、マン・レイ、セシル・ビートン、フランシス・ピカビア、マルセル・デュシャンといった未来派やシュールレアリストたちと交流し、ココ・シャネルが同時代のデザイナーの中でもっとも嫉妬したという女性、エルザ・スキャパレリ。
コクトーの絵をもとに見る人を「トロンプ・ルイユ」するイヴニングコートや、ダリとコラボレーションしたポケットが抽斗のような「デスクスーツ」や靴のような帽子「シューハット」は伝説となっています。
本日ご紹介する『The Little Book of Schiaparelli』は自身もセント・マーチンズでファッションを学んだエマ・バクスター=ライトによるスキャパレリの伝記です。著者はシャネルの伝記も著しているので、併せて読んでみるのも面白いかもしれません。
もう1冊はニューヨークのメトロポリタン美術館で2012年に開催された、スキャパレリとプラダをテーマにした展覧会の図録です。アートとの密接な関わりや既成概念を打ち破る物づくりへの姿勢など、両者に通じるところは多く見応えは十二分です
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