2019-08-08
ピーター・ブレイクは1920年にベルリンで裕福なユダヤ人の家庭に生まれました。

1933年にナチスの迫害から逃れイギリスに留学し、ウエストミンスター大学で建築を学びました。
卒業後はアメリカに渡りルイス・カーンの元で働き、1948年から1950年までMOMAのキュレーターに指名され、ブロイヤー、ライト、コルビュジエ、ミース等に関する本を執筆しました。その頃ジャクソン・ポロックをはじめとしたアーティストや建築家等と親交を深めています。
その後建築界で最も影響力の強かった雑誌のひとつ『アーキテクチュアル・フォーラム』の編集長を務めました。
ピーター・ブレイクは50以上の建物を設計/建設しましたが、彼は作家としてより大きな名声を獲得しました。執筆した本は数十冊に及びますが、そのうちの1冊が『God's Own Junkyard』です。
モダニズムの熱狂的な支持者であり、木材とガラスのシンプルな組み合わせなどを好んだ彼らしく、郊外で繰り返される街並みの大量破壊を嘆きました。 都市を没個性化させてしまうような開発を厳しく非難しました。また、そうした景観の破壊に対する無関心にも警鐘を鳴らした1冊です。
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