2019-08-14
代表作の『イージー・ライダー』や『ブルーベルベット』等であまりにも有名な俳優、映画監督であるデニス・ホッパーはまた、優れたフォトグラファーでもありました。
本書は60年代の写真作品に注目した、スペインの〈マラガ・ピカソ美術館〉で2013年に開催された展覧会の図録として刊行されました。
当時のホッパーはどこへ行くにもカメラを手放さなかったと言われています。アンディ・ウォーホルのファクトリー、映画撮影現場、公民権運動の行進、ニューヨークやロスの街角など、60年代のカウンター・カルチャーの現場をレンズ越しに見つめ続けていました。
ウォーホルをはじめとしたアーティスト、ブライアン・ジョーンズなどのミュージシャン、ポール・ニューマンやジェーン・フォンダといった俳優たちもリラックスした表情を見せています。それはフォトグラファーである前に一人の友人であるデニス・ホッパーだからこそ撮れた写真なのかもしれません。
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